リビドーの海(5)

失恋の痛手を負ったものの、テツの優しさにふれ、あらためてテツへの気持ちを自覚する。
ところが、テツは仕事で大阪に旅立ってしまう。
そんなとき、たま子は公園で池で泳いでいる変な男と出会う。
なんとこの変な男は九州からやってきたペット探偵だった。
たま子の下心と本音の迷走ラブストーリー、完結編!!有名歌手のバック・ダンサーを務めてきた真知子。
芸能界で芽が出ないまま、22歳でプロダクションをクビになってしまった。
生活のために、振り付け師の森山の仕事を手伝うことに。
そこでキャバクラ『KINGS』のショーに出会い、レベルの高さに驚かされた。
千葉のキャパクラ『エレーヌ』でダンスの振り付けをするが、4人しか使えず、真知子も一緒に踊ることに。
客に注目されて、臨時にホステスもやる羽目になった。
ホステスのイロハも知らなかった真知子は、別の店のママにホステス失格だと叱られ、本気で接客の勉強をする決心をする。
『ラグーン』に勤め、真知子の振り付け師とホステスの、二重生活が始まった。
オーバーワークで倒れてしまう真知子。
振り付けの仕事は辞めて、ホステスに専念することにした。
だが真知子を敵視するナンバーワンの亜紗美が、ホストのナオキとヨシトを客に呼び、真知子に嫌がらせを仕掛ける。
店長の藤田は、亜紗美の仕業だと見抜いた。
それだけ有能な真知子を怖れている証拠だと…。
ホスト達は、黒服の松岡の友人だった。
亜里沙に憧れ、真知子を追い出せば、亜紗美を抱ける約束。
真知子に指名替えする客も現れ、益々亜紗美は真知子に敵愾心を持った。
ホステスを送っている松岡が、真知子をレイプしようとする。
必死に抵抗して、何とか松岡を撃退した真知子は、藤田に電話して…。
藤田と結ばれる真知子。
しかしホステスと黒服の恋愛は、御法度である。
藤田は微妙な立場に立った。
松岡は真知子を襲った顛末を亜紗美に報告するが、却って罵られてしまい、亜紗美を恨む。
店を休まなかった真知子は、亜紗美と1対1で話した。
そして亜紗美がもう32歳で、子持ちであり、整形してまで今の位置に上り詰めたことを知り、『ラグーン』を辞める決心をする。
逆恨みした松岡にレイプされた亜紗美は、真知子に心から詫びた。
真知子は藤田の友人・沢田のフィリピン・パブが、女の子不足で、踊れる日本人を入れたがっていることを聞き、友だちの6人とともに移ることにする。
駒込のフィリピン・パブ『パークサイド』で、またダンスを始める真知子。
フィリピーナ達の明るさと、生活力に感心する。
仕事は楽しかったが、客の漫画家・司に”夢を持っているなら、夢に向かって一直線に走った方がいい”と諭され、真知子は『KINGS』のステージが自分の夢だと自覚した。
真知子と真知子に付いてくる4人はフィリピン・パブを卒業し、そして『KINGS』へ! その初日に真知子は、上客である金融屋の柳田を怒らせてしまい、クビになってしまう。
しかし翌日柳田はまたやってきて、真知子を指名した。
媚びずに、忌憚なく意見を言う真知子に、柳田は惚れ込んだのだ。
真知子は晴れて『KINGS』に復帰した!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60020655